こんにちは、リンス(@Lins016)です。
今回は「筆記体と数学」と「筆記体を習っていない生徒」について話していくね。
筆記体の必要性
数学には文字定数ってよく含まれて「a」や「b」とか様々な英字が計算式に含まれることってよくあるよね。
そのときに「b」と「6」を見間違えて、計算ミスをしたりすることがあるんだ。そのミスを防ぐ方法として活字体(ブロック体)じゃなく筆記体で書く方法がある。
そう指導する先生も結構いるしね。
筆記体とは
そこで数字と文字を見間違って書き間違えたりしないように筆記体を使うんだ。そもそも筆記体を知らない人も多いだろうから下に示しておくね。手書きフォントって感じで一筆書きができるようなフォントなんだ。
筆記体を教わっていない世代
筆記体は昔は中学校の英語で必ず教わってたけど、今は教えてもらってたり、教えてもらってなかったり、学校や先生によってまちまちなんだ。
何故かっていうと昔の指導要領には
別表1 言語材料
カ 文字
(ア)アルファベットの活字体及び筆記体の大文字及び小文字キ符号平成5年4月1日から施行された中学校学習指導要領(英語)より
って書いてあったんだけど、平成14年から施行された指導要領には
2 内容
(3)言語材料
イ 文字及び符号
(ア)アルファベットの活字体の大文字及び小文字
3 指導計画の作成と内容の取扱い
(1)指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
オ 文字指導に当たっては、生徒の学習負担に配慮し筆記体を指導することもできること。平成14年4月1日から施行された中学校学習指導要領(英語)より
って書いてあるんだ。
言語材料から筆記体がなくなってるのがわかるよね。つまり以前は筆記体は「必ず扱ってね」ってことだったのに、「必ずしも扱わなくてもいいからね」ってことに変わったわけで、現行の中学校学習指導要領にも同じように書いてある。
たしかに実際英語圏で筆記体使う人もだいぶ少なくなって、英語圏でも筆記体を教わらなくなっているみたいだから、そこまで重要じゃなくなったってのが一番大きな要因みたいだけどね。
ってことはこの指導要領が変更されてから中学生になった人たちは筆記体を知らない人が大多数になるんだよね。平成14年、つまり2002年以降中学生になった人たちってことになるから。今の若い人たちはほとんど知らないって言えそうだよね。
次に改定されたのは小学校が2011年度、中学校が2012年度、高校が2013年度のときで、この教育は脱ゆとり教育って言われてる。
この脱ゆとり教育が現行の教育(一部変更はあり)で、次に平成30年度に中学、平成31年度に高校の学習指導要領が変わる予定なんだ。
数学と筆記体
筆記体を知らない生徒に筆記体で書いた方がミスしないよって教えてるわけだからおもしろいよね。
まずは筆記体を教えないといけないよね。
「b」と「6」間違えやすいから筆記体で書くようにって指導している先生って未だに多いと思うけど、生徒が筆記体知らないって知ってるのかな?もちろん知ってる先生も多いと思うけど、知らない先生も結構いるんだよね。
だって筆記体を教わった人からすれば、筆記体なんて知ってて当たり前って思ってるだろうからね。
三角比を教わるときも、直角三角形から「筆記体のsを書いて\(\small{ \ \sin\theta=\displaystyle\frac{a}{c} \ }\)」や「筆記体のtを書いて\(\small{ \ \tan\theta=\displaystyle\frac{a}{b} \ }\)」って教わった人も結構いると思うんだよね。
これは先生の教え方の問題になるけど、生徒が筆記体を知っているか確認してから指導する必要があるよね。
ミスしやすい文字
話を元に戻して、ミスにつながるのは文字と数字や記号を見間違えることだったよね。
特に注意する必要があるのは
「b」と「6」、「l」と「1」、「g」と「9」、「q」と「9」、「t」と「+」。
活字体(ブロック体)だとよく似てるよね。
この一文字だけ見ると間違えることはないけど、計算式を書き並べていくと、慌てて乱筆になった字を読み間違えたりすることがあるんだ。もちろんミスしたことない人もたくさんいると思うけど、経験上今までたくさんの生徒が何度もミスするの見たことあるから、実証済みってことで話させてね。
だからその解決方法として「筆記体で書くことで見間違える可能性が少なくなる」ってことになんだ。
ただ、受験生が今さら活字体で書いていたのを筆記体に変えるのは難しいと思うけど、まだ高校1年生ぐらいだと試してみてもいいかもしれないよね。
よく間違えたりする人にはおススメです。
まとめ
数学はただ解けるだけじゃダメな教科で、どうしても時間との戦いって部分で時間内に解かないといけない教科だよね。
だから計算式を乱雑に書いたりすることがあると思う。
乱雑に書いて見間違えて計算ミスして間違えるって本当に惜しいことだから、ミスを無くす工夫が必要なんだ。
今回は筆記体について話をしたけど、ミスを無くすための工夫は思いついた分だけドンドン試していこう。